休日のたそがれ、本を手繰るよろこび

犬養孝著『万葉の旅 上 大和』


「卓上に万葉の書を広ぐればいずこなりとも旅能ふなり」 啓 

 本はいろいろな可能性を秘めています。知識や情報の取得はもちろん、旅もできるのです。
 例えば犬養毅の『万葉集の』を読めば、東北から九州までどこにでも心で旅をすることができて、その旅はしかも、千三百年の時を超えた旅でもあり、人の変わらぬ心や思いにも出会えるのです。 旅へ行けそうな感じになってきましたが、休日の静かな時間が流れる夕暮れに本に心を遊ばす幸せもなかなかいいものです。



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