夏に楽しむコーヒー

厳しい暑さが続いていますけれども、いかがお過ごしでしょうか? 

部屋の中でのデスクワーク、外回りや室外での作業などはたまに一息付けないと効率が下がりますよね。休日に余暇を過ごしているときにも気分転換、リフレッシュする時間も必要ではないでしょうか?

そんなときに一杯のコーヒーがあればうれしいですよね。

コーヒーは身体を冷やす効果があるといわれています。夏のさなかに飲むものとしてはうってつけなのです。

そんなコーヒーの楽しみ方とちょっとした話をご紹介しますので一息つけながら読んでいただければと思います。


コーヒーは入れ方や飲み方、アレンジの仕方でいろいろな味が楽しめます。

入れ方やアレンジによって味はもちろん、含まれる成分も違ってきますので飲むシチュエーションによって変えてみてはいかがでしょう?


夏に飲む、夏だからこそ楽しむコーヒー、そのヒントが見つかるかもしれません。



【アイスコーヒー】


パックのアイスコーヒーも手軽で楽しめますが、自分で淹れれば味や量を好みに調節できる、いろいろなアレンジを試せるなどの楽しみがありますので、少しの手間をかけてみるのも楽しいのではないでしょうか?


アイスコーヒーの淹れ方の目安としては下記のやり方が一般的です。(ドリップ式です)

  • お好みのコーヒー豆、冷えると酸味を強く感じて、甘みや苦みへの感覚が弱まるので深入りの豆を使用するといいと思います。「アイスコーヒー用」「イタリアンロースト」「フレンチロースト」などの表記が書いてあるものがおすすめです。

  • コーヒーの出来上がり量100mlに対して8〜10グラムの豆を使います。今回は200mlでつくってみます。

  • タンブラーなどの容器に氷を100gほど入れます。家庭用の製氷機の氷を5~6個、100mlのお湯を使います。ホットコーヒーの場合は甘みや旨味を抽出したいので、90度くらいの熱湯で淹れますが、アイスコーヒーの場合は苦みや渋みを強く出したいので沸騰直後のお湯で淹れます。

ペーパーフィルターをセットして豆を入れたドリッパーにお湯を静かに注ぎ、ゆっくりと静かに注いで豆全体にお湯が行き渡ったらお湯を注ぐのを止めます。30秒ほど蒸してから再び細くゆっくりとお湯を注ぎ切ります。

  • 最初に入れた氷はとけていますから、新しく氷を入れます。


淹れ方のコツは濃く淹れて手早く冷ますことです。手早く冷ますのですが、コーヒー豆にお湯を注ぐときはゆっくりのんびり淹れてください。ほどよい酸味と苦み、切れのいい後味を楽しめます。

ブラックでも、ミルクやシロップなどを入れて変化を楽しむこともできます。

夏の強い日差しのなかきりっと冷えたアイスコーヒーで一息付けてはいかがでしょうか?



【ホットコーヒー】

冷たいアイスコーヒーもおいしいのですが、暑さ対策として暑いときに熱いものを飲むことも日本では昔からおこなわれていた生活の知恵です。

発汗をうながして体感温度を下げる、冷たいものを多くとって冷えてしまった内臓を温めるなどの効能が期待できるそうですので、室内にいて冷房疲れなどなさっている人はホットコーヒーを試すのもいいかもしれません。

また、ホットコーヒーは香りが良い、甘みや苦味旨味を繊細に感じることができますので、じっくりとコーヒーを楽しむにはうってつけではないでしょうか。


ホットコーヒーの一般的な淹れ方です。

  • ドリッパーにペーパーをセットして好みの豆を10gほどいれる。

  • お湯、130mlを沸騰させて、90~95℃に冷ます。温度計がなければ1~1分半冷ませば大丈夫です。

  • ゆっくりとお湯を豆に回し入れて、全体にかけまわします。

  • 30秒ほど蒸らしてから、ゆっくりまんべんなくお湯を注ぎます。

  • 香り高いコーヒーの出来上がりです。


ブラックコーヒーの実は複雑な風味や味を楽しむのもいいですし、そこに砂糖を入れてみたりホイップクリーム、シナモンなどをいれて香りの変化を楽しんでも面白いと思います。


コーヒーの風味に集中しての休憩は、マインドフルネスにもつながるのではないでしょうか?

リラックスするにはうってつけのパートナー、ホットコーヒーをあえて夏に飲むのはいかがでしょう?


【水出しコーヒー】


水出しコーヒーってアイスコーヒーのことじゃないの? そう思いましたか? 違うのです。

水出しコーヒーは水で淹れるコーヒーのことです。水を使うのでコーヒー豆に含まれる油分や苦みと渋み成分が抽出されずらく、甘みや旨味を強く感じます。水出しコーヒーを温めて飲むのもやわらかな味わいでいいものです。

水出しコーヒーは酸化しづらいことも長所の一つで、多めに作って冷蔵庫に保管すれば3日ほどは風味を損ねることなく楽しめます。


水出しコーヒーの淹れ方

  • 水100mlに対して15gほどの豆を用意します。

  • 出汁用や麦茶用の紙パックを用意してコーヒー豆を入れます。多く作る際には一つの袋にあまり多く豆を詰めないようにしたほうがよく抽出します。

  • それらを冷水用ポットに入れて冷蔵庫で7~8時間ほど抽出して、紙パックを取り除きます。いれたままにしておくと雑味が出てしまいますので、あまり長く入れておかないほうがいいでしょう。

  • 水は軟水を使用してください。日本の水道水でしたらおいしく入れられます。

カルキの匂いが気になるなら一度沸騰させてから冷ましたものを使用すると気にならなくなります。


市販の紙パック入りのものをつかってもおいしくできますので、この夏に水出しコーヒー作りを一度試してみてはいかがでしょう?

多めに作り置きしておけば一息つきたいとき、食後、気分転換のときにサッととりだして飲めるので気軽に楽しむことができます。

個人的にはいちばんおいしいように思います。アイスコーヒーで飲めばすっきりとして、かすかな甘みを感じさせて、ホットにすると香りが柔らかく、それでいて豊かに立ち上がります。



【コーヒーの効能など】


コーヒーにはカフェインによる気分の高揚、肝臓がんの発生率低下(国立がん研究センター)、コーヒーに含まれるポリフェノールは血液の粘度を低下させて心筋梗塞や脳梗塞の予防も期待できるといわれています。


そんな健康効果も期待できるコーヒーを1日のちょっとした区切りに楽しむのも時間を有効に使うコツなのではないでしょうか?


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