散漫に集中すること。

―たましひを胸に抱きて目をとづる思ひはつのる大空のごと―啓―


 ええとですね、私は集中力がありません。いつも意識があちらこちらに行ったり来たりしているのです。マインドフルネス瞑想をしたり、思いを常に意識したりなどのことをして集中力を養っているのです。おかげさまで、ひどいケアレスミスや忘れ物などをすることは少なくなりました。

お釈迦様のような瞑想は無理ですが、
マインドフルネス瞑想、なかなか気持ちのいいものです。

先日、読書をしていてなぜか集中できずに、内容から連想ゲームのようにいろいろなことが心に浮かんで読み進まなかったのです。笑ってしまうくらいに集中できずにいたのですが、その時にふと思ったことがありました。集中できない、散漫な精神状態のときはそれを極める。いわば散漫に集中したら面白くないだろうか? ということです。

 マインドフルネス瞑想などでは散漫状態のことをマインドワンダリングと言われます。マインドフルネスが集中状態ですね。マインドワンダリングにマインドフルネスするのです。いや、冗談ではないのです。本気ですよ。

あちらこちらに彷徨おうとしている意識を止めるのではなく、行けるところまで行ってこい! 世界の果てになにがあるのか見てこい! くらいの気持ちでワンダリングするのです。たぶんそれを一日十分も行ったら素晴らしい創作ができると思うのです。

デヴィッド・ボウイのような偉大な芸術家も
きっと散漫を宇宙のようにひろげて、それを
集中してやっていたのでしょうね。

まだ試してはいないのですが、中途半端におこなったら、たんなる妄想になってしまいます。散漫、妄想を突き抜けるくらいに大きく、大きくおこなえば、きっと心が広がり、自分で気が付かなかった自分の心にかくれんぼしていた何かが見つかると思います。

私、今日からやってみます。


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